2018/06/17

草苑2

前回に続き、草苑の庭。人の通りと水の流れが自然に交差する園路。打ち合わせ最中もたくさんの鳥が行水にやってきます。下草のムラサキシキブやナンテンはこの鳥たちが運んできたものだそう。


 こちらの園路、ビオトープとしても機能しています。写真手前側が流れの上流で、写真奥のつくばい(水鉢は師が大切にしていたもの)を終点としています。


下流に溜まった水は循環ポンプで上流に戻し、写真右上の濾過槽内のセキソウと石についた水コケで浄化されます。また、澄んだ流れをよくみるとメダカがたくさん泳いでいました。写真左上の中流にあるクレソンは、魚から排出されるアンモニアの浄化にも効果があるとのこと。


また、庭に植えられたスギの幹からセッコクが咲いていました。

2018/06/08

草苑

外構の打ち合わせで、作庭家の菊池好己さんの事務所へ。草苑とは菊池さんの事務所名です。


ソヨゴ、アカシデ、アオダモなどが植えられ、灌木としてアセビやハナイカダなど、下草はナルコユリ、トキソウなどが配された優しく穏やかな印象の10坪の庭です。


写真上は、4帖半の製図室から見た庭の様子。
三和土で繋がる内と外。隔てるのは木の敷居。壁の一部は木舞のまま。(畑で寝かせた土をいつ塗ろうかと考え10年程経過した模様。)手斧で仕上げたベンチの居心地がよく、つい長居してしまいました。


薄暮時。室内には草木有情という書が掛けられていました。「庭の草木それぞれの居心地を考慮し配すると、自然と室内側の人の居心地も良くなる。」と菊池さん。この庭のビオトープについては次回お伝えします。