2017/07/01

オリジナルの床板

木楽工房の家づくりの特徴の一つ、「杉の床板」のご紹介です。


写真上は、床板見本で厚みは40mmの杉板です。一般的に12〜15mm程度の厚みである床材、40mmという厚みは聞きなれないかもしれません。この40mmの杉板は、通常の厚みのものに比べ調湿性において優れ、また、根太という床材の下に敷く材料が不要となります。断熱材同様、完成後に厚みは見えませんが、目に見えない部分により注力した家づくりを心がけています。


写真左を赤身、右を白太と呼びます。
一本の杉を木取りすると、赤身と白太と源平の部分があらわれ、場所に応じて張り分けています。例えば、リビングには白太、廊下などは源平、洗面脱衣や収納には赤身といった具合です。


写真上はオープンハウス四季の家のリビングの床(白太)です。 写真下は赤身と白太が混ざった部分、源平と呼ばれます。写真では伝わらないのが残念ですが、この湿気の多い時期でも床はサラサラです。この時期のオープンハウスのご見学はおすすめです。ぜひ素足で歩いてみてください。これまでのお施主からも「梅雨の時期にもかかわらず室内がカラッとしているのには驚いた。」という感想を頂いております。


また、オリジナルは床板のみではなく、黒羽製材所との連携で壁/天井材12・15mmの杉板を立掛け、床板40mm /野地板35mmの杉板を桟積みにし、常時、天然乾燥させています。


構造材・仕上材・造作材の安定的な生産とそれぞれの板(本実板・縁甲板)の加工体制も確立し、地域の木材をその地で製材することで木材輸送距離を短縮し、トレーサビリティも確保しています。